【全5回】ナチュラル洗剤って?~重曹編【第2部】
知って得する!ナチュラル洗剤の
専門知識と安全な使い方
【第2部】〜 研磨と消臭のオールラウンダー『重 曹』編 〜
皆さん こんにちは!まだまだ 暑い日が続いています。
お体は大丈夫でしょうか?
孝英ハウス店長のたってんです。
前編では ナチュラル洗剤の基本と「過炭酸ナトリウム」についてご紹介しました。
今回はシリーズ第2弾として、多くの方に馴染みのある「重 曹」にスポットを当て その驚くべき研磨・消臭効果と賢い使い方を徹底解説します。
🧴 重曹 (炭酸水素ナトリウム)
- 研磨と消臭のオールラウンダー! -
重 曹は 弱アルカリ性の性質を持ち 研磨作用と消臭効果が特徴です。人体にも優しく 環境への負担も少ないのが魅力です。
液 性: 弱アルカリ性
こんな汚れに効く!
- 油汚れや焦げ付きなどの酸性の汚れ
- 生活臭全般(冷蔵庫・靴箱など)
- 軽い水垢や湯垢
特 徴
- 水に溶けにくく 結晶が細かいため 研磨作用があります。
- 酸性の汚れ(油汚れ・皮脂汚れなど)を中和して落とします。
- 消臭効果も高く 冷蔵庫や生ゴミの臭い対策にも使えます。
- 食品にも使われるため 口に入れるものにも安心して使えます。
おススメの使い方
- シンク・コンロ周りの油汚れ:湿らせたスポンジに粉のまま振りかけ ゴシゴシ磨けば ベタつきがスッキリ。焦げ付きにも効果的です。
- 手軽な消臭剤として:小皿に入れた重曹を冷蔵庫や靴箱 生ゴミの近くに置くだけで 嫌な臭いを吸着してくれます。定期的に交換しましょう。
- 鍋の焦げ付き:少量の水と重曹を入れ 加熱して放置すると焦げ付きが浮き上がります。
- お風呂の湯垢取り:スポンジに重曹をつけてこすると 湯垢がスルッと落ちやすくなります。
- 食器洗いの補助に:洗剤を少し足した重曹をスポンジにつけて洗えば 油汚れがいつもよりスッキリ!
- カーペットの消臭:乾いたカーペットに振りかけ しばらく置いてから掃除機で吸い取ります。
基本的な使い方と希釈
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重曹水(スプレー用):
- 水200mlに対し 洗剤を小さじ1杯(約5g)を目安に溶かしてください。
- ポイント:白い粉が残らないよう しっかり溶かすのがポイントです。電子レンジや冷蔵庫内・軽い油汚れなどに。
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重曹ペースト(研磨用):
- 重曹3に対し 水1の割合で混ぜてペースト状にします。(例:重曹大さじ3に水大さじ1)
- ポイント:焦げ付きや水垢など こびりついた汚れに直接塗って使用します。
-
粉のまま:
- 研磨剤としてシンク磨きや焦げ付きに直接振りかけて使います。消臭剤として小皿に入れて置く際もそのまま使用します。
一緒に使っちゃダメな洗剤
- 塩素系漂白剤:絶対に混ぜないでください! 有毒ガスが発生し 大変危険です。
- 酸性の洗剤(クエン酸など):中和反応で泡は出ますが 洗浄効果は相殺されます。単独使用がおすすめです。
使えないもの
アルミ・銅製品(変色)・畳・白木・大理石などの天然素材・漆・ワックスがけされたもの(傷つける可能性)。
店長のワンポイントアドバイス
重曹水は保存期間が短いため 必要な時に必要な量だけ作るのがおススメです。研磨作用があるので 傷つきやすい素材には注意して使用しましょう。
重曹と「同じ効果」の市販品
重曹(炭酸水素ナトリウム)は 弱アルカリ性の性質を持つため 酸性の汚れ(油汚れ・皮脂汚れ・食べこぼし・手垢など)を中和して落とすのが得意です。また 粒子が細かいため 研磨作用や消臭効果も期待できます。
重曹そのものが粉末として販売されていることも多いですが 重曹の特性を活かし より使いやすい形に加工された市販の洗剤も存在します。
- 激落ちくん 重曹泡スプレー:キッチン周りの油汚れやリビングの手垢に強い 泡タイプのスプレー洗剤です。天然の重曹を主成分とし 界面活性剤を使用していないため 二度拭き不要で環境や肌にも優しいのが特徴です。弱アルカリ性の泡が汚れに密着し 酸性の汚れを中和してスッキリ落とします。
- 暮らしの重曹せっけん泡スプレー(ミヨシ石鹸):重曹と純石けん分を主成分とする泡タイプの洗剤です。合成界面活性剤・香料・着色料が無添加で 人にも環境にも優しいのが特徴。重曹のアルカリ性と石けんの洗浄力で 油汚れや皮脂汚れをしっかりと落とし 泡切れも良く二度拭きの手間を軽減します。
- ジフ(クリームクレンザー)ワイドハイター:微細な研磨剤を主成分とするクリーム状のクレンザーです。研磨剤が細かいため 対象物を傷つけにくいのが特徴で それでいてシンクの水アカ・鍋の焦げ付き・浴室の石鹸カスなど 幅広い汚れをしっかりと磨き落とします。
- カネヨン(クリームクレンザー):ジフと同様に 研磨剤を主成分としたクリーム状のクレンザーです。日本の家庭で長く親しまれており 鍋の頑固な焦げ付きやシンクのサビ・水アカなど より強力な汚れに対応できる洗浄力が特徴です。
これらの製品は 主に重曹の弱アルカリ性や研磨作用を活かして 油汚れや皮脂汚れ 手垢といった酸性の汚れ または物理的なこびりつき汚れを落とします。
ただし 商品によっては石けん成分や界面活性剤 または研磨剤の種類や配合量が異なり 洗浄力や対応する汚れ 素材への適性が変わってきますので ご使用の際は製品ごとの注意書きや成分表示を確認することをおすすめします。
最後に…
今回は 研磨と消臭のオールラウンダー「重曹」の多彩な活用術をご紹介しました。これを知れば 日々の様々なお掃除がぐっと楽になりますよ。
第3部では 水アカや石鹸カスといったアルカリ性の汚れに特効薬となる「クエン酸」について深く掘り下げていきます。ぜひ引き続きご覧ください!