知っておきたい「ナチュラル洗剤」の
専門知識と安全な使い方【第4部】
〜油汚れにパワフル!
『セスキ炭酸ソーダ』編〜
皆さん こんにちは!孝英ハウス店長のたってんです。
前回の第3部では「クエン酸」の活用術についてご紹介しました。
今回はシリーズ第4弾として、 固な油汚れに特にパワフルな「セスキ炭酸ソーダ」について、暮らしに取り入れる、上手な活用術をご紹介します。
💧 セスキ炭酸ソーダ
- 重曹より強力な油汚れハンター! -
セスキ炭酸ソーダは 重曹よりもアルカリ性が強く 頑固な油汚れにパワフルに作用します。
🧪 液性は?:弱アルカリ性
💡どんな汚れに効くの?
- ✅ 頑固な油汚れ(換気扇、ガスコンロ)
- ✅ 手アカや皮脂汚れ(ドアノブ、壁)
- ✅ 襟袖の皮脂汚れ、軽い泥汚れ
- ✅ 乾いていない血液汚れ
😮 セスキ炭酸ソーダのココがすごい!
- 重曹より水に溶けやすく 洗浄力も高いのが特徴です。
- 酸性の汚れ(油汚れ・皮脂など)をパワフルに分解します。
今日からできる! 活用テクニック4選💡
-
キッチンのベタベタ油汚れに🍳
スプレーボトルに セスキ炭酸ソーダ水(水 500ml に セスキ炭酸ソーダ小さじ1)を作り レンジフードやガスコンロ周りに吹きかけて拭き取れば、驚くほどベタつきが取れます。 -
ドアノブ・スイッチの手アカ✨
家族みんなが触る場所の黒ずんだ手アカも セスキ炭酸ソーダ水でサッと拭けばピカピカに。 -
洗濯物の予洗いに👕
襟や袖の皮脂汚れ お子さんの泥汚れなどに直接スプレーして軽くもみ洗いすると 洗濯機に入れる前に汚れが浮き上がります。 -
血液汚れの初期対応🩸
乾いていない血液のシミにセスキ炭酸ソーダ水を吹きかけ、優しく拭き取るとシミが広がるのを防ぎ 落としやすくなります。
基本の使い方と希釈方法もチェック!📝
-
セスキ炭酸ソーダ水(スプレー用)
- 水500mlに対し 小さじ1杯(約5g)を目安に溶かします。
-
ポイント: 重曹よりも水に溶けやすく 洗浄力が高いのが特徴です。
換気扇の油汚れや手アカ・皮脂汚れに効果的。
-
つけ置き洗い(衣類・軽い泥汚れ・液汚れなど)
- 水1リットルに対し 小さじ1〜2杯(約5g~10g)を目安に溶かします。
-
血液汚れは必ず水かぬるま湯(お湯はNG)で。
洗濯物の予洗いにもおすすめです。
【重要!】チェックすべき注意点 ⚠️
-
一緒に使っちゃダメなもの
- 塩素系漂白剤:セスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性なので 酸性の洗剤と混ぜたときのように有害ガスが発生することはありません。ただし 洗剤の効果が弱まる可能性があるので 混ぜて使うのは避けたほうが無難です。
- 酸性の洗剤(クエン酸など):中和してしまい効果が落ちます。
-
使えないもの
- アルミ・銅などの金属製品(変色・腐食)・畳・白木・天然石(変色・シミ)・漆器
セスキ炭酸ソーダと
同じ効果の市販品って何?💡🧼
セスキ炭酸ソーダは「弱アルカリ性」なので、主に「酸性」の汚れを中和して落とすことに効果があります。具体的には キッチンの油汚れ・換気扇のベタつき・調理器具についた油・手アカや皮脂汚れ・血液のシミなどです。
そのため セスキ炭酸ソーダと同じ効果を期待するなら「アルカリ性」の洗剤を探すのがポイントになります。
市販されているアルカリ性洗剤の中には セスキ炭酸ソーダを主成分としているものが多く 泡スプレータイプなど セスキ炭酸ソーダを自分で水に溶かして使うよりも手軽な製品があります。
-
激落ちくん セスキ密着泡スプレー
油汚れや皮脂汚れといった酸性の汚れに強い泡タイプのスプレー洗剤です。
天然由来のセスキ炭酸ソーダを主成分とし 泡が汚れに密着することで 汚れを溶かして落とします。洗剤を使用していないため、環境や肌にも優しいのが特徴です。 -
ウタマロクリーナー
弱アルカリ性で 油汚れから水アカまで幅広い汚れに対応する多目的クリーナーです。
素手でも使えて手肌にやさしい設計で 住宅の様々な場所の掃除に重宝します。スプレーして汚れを拭き取るだけで ベタつきをすっきり落とせます。 -
オキシクリーン
酸素系漂白剤で お湯に溶かすことで弱アルカリ性となり セスキ炭酸ソーダと同様に油汚れやタンパク質の汚れを分解します。
つけ置き洗いで換気扇や調理器具の頑固な油汚れを落としたり 洗濯の助剤として使ったりと 用途が広いのが特徴です。
これらの洗剤は セスキ炭酸ソーダと同様に キッチンの油汚れや手アカなどに効果的です。
ただし セスキ炭酸ソーダも市販のアルカリ性洗剤も 酸性の洗剤と混ぜると中和反応が起こって効果が薄れる場合があります。
また セスキ炭酸ソーダは水アカや石けんカスにはあまり効果がありません。
これらの汚れには クエン酸や酸性の洗剤が有効です。汚れの種類によって洗剤を使い分けることが ハウスクリーニングでは大切になります。
最後に…
今回は 油汚れや皮脂汚れに強いセスキ炭酸ソーダの使い方についてご紹介しました。換気扇のベタベタした油汚れから シャツの襟や袖の黄ばみ そしてお子様のぬいぐるみや衣類の皮脂汚れまで 様々な場所で活躍する万能アイテムです。
水に溶かすだけでスプレーになり 手軽に使えるのが大きな魅力。セスキ炭酸ソーダ活用法を試して 家中をピカピカにしてみてください。
さて 次回の最終回では さらに強力なアルカリ性クリーナー「アルカリ電解水」に迫ります。そして お掃除を安全に そして楽しく行うために絶対に知っておいてほしい「混ぜるな危険」**のルールについて お届けいたします。
次回の記事も、どうぞお楽しみに!